平安時(shí)代中期[1]を舞臺に、ほぼ同時(shí)期に朝廷に対する叛亂を起こした平將門(mén)?藤原純友の生き様を描いた。主人公の將門(mén)と、その従兄弟である平貞盛から愛(ài)されるものの、両者の戦いに巻き込まれて慘殺されてしまう薄幸の姫君?貴子を吉永小百合が演じた?！赫嫣镲L(fēng)雲録』で知られる劇作家?福田善之が腳本を執筆、ここでの將門(mén)は、まず民衆が存在して、公などはずっと後からやって來(lái)たものだ、などと檄を飛ばすなど（こうした臺詞は原作にはない）、反亂の歴史的位置付けを自ら意識した主人公である。
　　將門(mén)の勇敢さと真面目ぶり、貞盛の世渡り上手と気の弱さ、田原藤太の冷靜沈著(zhù)振り、純友の豪膽さと陰謀家ぶり等、人物の造形もわかりやすく、日活の清純派として名が通っていた吉永の演じる貴子が強姦殺害されるシーンも印象的だった。また、傀儡や海賊、遊女、農民等々庶民階層の登場(chǎng)人物が活躍する點(diǎn)も注目される。
　　2013年現在、平安時(shí)代中期というこれまでで最も古い時(shí)代を扱った大河ドラマである[2]。原作は海音寺潮五郎の小説『平將門(mén)』『海と風(fēng)と虹と』。歴代大河ドラマの中で全映像の現存が確認されている最古の作品でもある。このうち、本編の放送回の映像は長(cháng)年現存しないと考えられていたが、2000年代半ばになって、全放送回の映像が収録された當時(shí)の2インチVTRが現存していることが確認された（総集編の映像の存在は早くから確認されておりVHSやDVDで商品化されていた）。発見(jiàn)された映像は、9ヶ月にも及ぶデジタルリマスター処理により修復された上で、全話(huà)収録の完全版DVDが2007年7月に発売されている。なお、全52回放送の作品で完全版DVDが発売されているのは本作のみであり、これは全作品で一般公開(kāi)されている尺數としては最も長(cháng)い。
　　初回放送時(shí)の最高視聴率は30.1%、平均視聴率は24.0%。